妊婦健診について
妊婦健診は、妊婦の方の健康状態と、お腹の赤ちゃんの状態を確認する上で必要不可欠な健康診査です。普段は健康状態に不安のない方であっても、妊娠中は様々な変化によって体調が変化することがあります。胎児の成長も、常に安定しているわけではありません。自覚症状がなく、一見順調そうにみえたとしても、何らかのトラブルが隠れていることがあるのです。妊娠初期の段階では4週に1回、妊娠24週以降は2週に1回、妊娠36週以降は毎週1回以上の妊婦健診を受けるようにしてください。
妊娠16週目まで妊婦健診を行っています
当院では妊娠16週目までの妊婦健診を行っています。同健診を希望される方はお気軽に受診ください。
妊婦健診の主な内容について
妊娠していることが分かったら、妊婦健診のスケジュールを決めるとともに、日常生活の注意点、食事、出産予定の場所などについても、ご家族や関係者と相談のうえ、考えていくことになります。このうち妊婦健診の内容に関しては、ケースバイケースの面もありますが、標準的なプログラムは下記のようになっています。
妊娠初期に行う検査
- 血液検査(血液型、不規則抗体検査、貧血の有無、梅毒血清反応、B型肝炎ウイルス抗原検査、C型肝炎ウイルス抗体検査、風疹ウイルス抗体検査、HTLV-1抗体検査)
- 子宮頸がん検査(細胞診)
- 超音波検査
妊婦健診で毎回行う検査
- 子宮底長の計測
- 腹囲の測定
- 胎児の大きさや位置の確認
- 胎児の心音検査
- 体重測定
- 血圧測定
- 尿検査(糖、蛋白など)
- むくみの有無 など
妊娠中に行う検査
- 超音波検査(胎児の発育、胎盤の位置、羊水の状態、子宮頚管長など)
- 胎児・胎盤機能検査
- 血糖値
- 血液凝固検査
- HIV抗体検査
- 性器クラミジア検査
- B群溶血性連鎖球菌検査 など
必要に応じて行う検査
- 心電図検査
- 胸部エックス線検査
- 肝機能検査
- 腎機能検査
- 骨盤エックス線検査
- トキソプラズマ抗体検査 など
※上述の検査のほかにも、必要に応じて随時、検査を行います。